世界気象機関、「アフリカの角」の干ばつ継続を予測
発表日:2023.02.22
世界気象機関(WMO)は、アフリカ大陸東部の「アフリカの角」とその周辺国のうち、エチオピア、ケニア、ソマリアなどの地域で、複数年にわたる干ばつによる壊滅的な影響が、2023年も続くとの予測を報告した。同予測は「拡大アフリカの角気候展望フォーラム」で発表され、同機関のIGAD気候予測応用センター(ICPAC)が、赤道地域の年間総雨量の最大60%を占める2023年3~5月の季節予報を検討した結果である。同フォーラムには気候科学者、研究者、政府機関、非政府組織、意思決定者、市民社会の利害関係者などが参加し、WMOを含む15の気象・人道支援機関は、各国の地域社会が回復するには何年もかかるだろうとの共同の見解を発表した。現在、エチオピア、ケニア、ソマリアにおいて2,300万人近くが食料不安に陥っている。3~5月に雨季を迎える作物が8月頃に収穫されることを考えると、人道的状況はさらに悪化する可能性が高く、人命を救うためには、多部門にわたる支援の拡大が必要である。
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