2011年「持続可能な交通賞」は、中国・広州市が受賞
発表日:2011.01.24
交通開発政策研究所による2011年「持続可能な交通賞」は、地下鉄や自転車と連携したバス高速輸送システム(BRT)を運用する中国・広州市が受賞した。この賞は、モビリティ(移動しやすさ)の向上に大きく貢献するとともに、交通システムからの温室効果ガスや汚染物質の排出を抑制し、自転車や歩行者の安全性を高めた都市に対し、毎年授与されるもの。世界資源研究所EMBARQ(持続可能な輸送センター)のヒダルゴ理事は、「地下鉄や自転車シェアリングを組み入れた広州市のBRTは、低コストかつ高効率で、急速な成長を続ける他の都市にも応用できる。また、バスが母線路以外にも乗り入れることで直通サービスを増やし、乗客の乗り換えの手間が減って利便性も向上した」としている。今年は他に、BRTを運用し、自転車・徒歩率が39%以上というメキシコのレオン市、新たにBRTを導入したぺルーのリマ市、バス網とトラム網を効率よく一体化させたフランスのナント市、交通渋滞課徴金を導入したイランのテヘラン市が、同賞の候補にのぼった。
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