韓国国立生物資源研究所、遺伝資源の利益配分に関するヘルプデスクの運営開始
発表日:2011.01.24
2010年10月に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択された名古屋議定書への対応の一環として、遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する「ヘルプデスク」が韓国国立生物資源研究所(NIBR)に開設され、2011年1月13日より運営が開始された。このヘルプデスクは、韓国環境部のガイドラインのもと、同議定書に関する公共サービスの提供に主導的な役割を担うもので、生物多様性、生物工学、国際法、特許法など各分野の専門家らが、国際動向の提供、政策の支援、普及啓発の強化、ABSに関するコンサルティング等を行う相談窓口となる。また、まもなくABSクリアリングハウスメカニズム(ABS-CHM)も開始され、生物多様性条約クリアリングハウスメカニズム(CBD-CHM)とともに、最新の有用な情報をオンライン、オフラインの双方で提供する。NIBRでは、名古屋議定書は、各国に対し在来種の主権確保を迅速に行うよう促しており、ヘルプデスクは生物資源の賢明な利用に寄与するだけでなく、豊富な生物多様性を有する国々との緊密な関係づくりにも役立つとしている。