韓国環境部、野生生物の通り道となる「生態的回廊」を全国で調査、設置と管理の強化へ
発表日:2011.02.11
韓国環境部は、野生生物の生息地を連結して移動路とする「生態的回廊」に関し、全国調査の結果を発表した。この調査は、環境部が同国の国土海洋部や地方自治体、道路公社等と共同で2010年4~10月に実施したものである。その結果、特に野生生物のために設けた回廊は、全国で164ヶ所(陸橋型131ヶ所、トンネル型33ヶ所)、他用途併用型は153ヶ所(トンネル型が137ヶ所)確認され、設置場所は国道が最も多く(151ヶ所)、続いて地方道路(121ヶ所)、高速道路(45ヶ所)であった。韓国の生態的回廊は、1998年に本土最高峰の智異山(チリサン)で試験的に設置されてから急速に増えているが、持続的に拡大していくことが必要であり、環境部はその設置・管理強化策の一環として、関連法で設置基準を規定すべく法的基盤の構築を図っている。動物が通りやすいよう、トンネル型の回廊を新設する場合、幅を7メートル以上確保することとし、既設の回廊については、設置後3年間、3ヶ月毎にモニタリングが行なわれる予定である。
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