OECD、原子力の安全性についてのG20会合を6月に開催と発表
発表日:2011.04.28
経済協力開発機構(OECD)のグリア事務総長は、2011年4月28日、国際原子力機関(IAEA)との共同会見で、福島第一原子力発電所事故の教訓を今後に生かすため、20ヶ国・地域(G20)の会合を同年6月7、8の両日、G20議長国フランスとの共催で行うことを明らかにした。それに続く6月20~24日には、IAEAの閣僚級会合が開かれ、同原発事故の初期評価のほか、国際原子力事象評価尺度等の安全基準が再検討されることになっており、グリア事務総長は、このG20会合がIAEAの会合にも貢献するだろうと述べた。IAEAの天野事務局長は、同事故で原発への信頼は大きく揺らいでいることから、今後、安全を最重要視した取り組みが不可欠であることを強調、原子力安全措置強化のために国際機関の果たす役割は大きいと述べた。また、会見に同席したOECD原子力機関(NEA)のエチャバリ事務局長は、安全基準の重要性への認識を示す一方で、世界各地で安全要件が実施されるための国際的な仕組みも必要だと述べ、IAEAの原子力安全条約の強化を歓迎するとした。
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