2010年も再生可能エネルギーは引き続き成長と、REN21が報告
発表日:2011.07.12
REN21(21世紀のための再生可能エネルギー政策ネットワーク)は、『自然エネルギー世界白書2011年版』を発表し、景気の低迷が続き、天然ガス価格も低い中で、再生可能エネルギーが成長を続けていることを明らかにした。同白書によると、2010年、世界の最終エネルギー消費量の約16%、発電量の約20%を、再生可能エネルギーが供給した。2010年に新設された発電容量でみると、風力が最も大きく、水力、太陽光と続く。こうした再生可能エネルギーの成長は、各国が掲げるエネルギー政策が主な原動力となっており、多くの国で固定価格買取制度など様々な政策が実施されている。また、再生可能エネルギーへの投資額も、世界全体で過去最高の2110億ドルに達した。同書により、中国をはじめアジア、中南米など、途上国における成長が著しいことが明らかになった。再生可能エネルギーは、エネルギー需要の増加が予想される途上国や遠隔地などでの基本的なエネルギーサービスの利用を実現し、経済成長をも生み出しているという。