アメリカ海洋大気庁等、風力発電の低コスト化のため、風力予測向上プロジェクトを開始
発表日:2011.07.18
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、アメリカエネルギー省(DOE)や民間企業と共同で「風力予測向上プロジェクト(WFIP)」を開始した。風力タービンが稼働している地上100~120メートルの高さでの風力予測の精度を向上させることで、電力のコストを削減し、オバマ政権が掲げる「2035年までに電力の80%をクリーンエネルギーで賄う」との目標達成を目指す。同プロジェクトに対し、DOEは600万ドルを助成し、NOAAはデータ収集や気象予測の専門知識を提供。各種レーダーや風速計などから風速や風向に関する詳細な大気データが収集され、NOAAの地球システム調査研究所の高解像度気象モデルに利用される。WFIPでは、気象予測の精度向上のために気象データを評価することに加え、風力発電企業にとって気象予測向上が持つ経済価値も評価。協力企業ではすでに、風力発電に関する予測や決定にNOAAの気象予測を利用しており、気象予測の精度向上に伴い、風力発電予測も向上する可能性があるという。
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