イギリス気象庁、気象研究の成果を風力発電の拡大に役立てるため、再生可能エネルギー会議に出席
発表日:2011.10.25
イギリス気象庁の専門家等は、再生可能エネルギー業界団体(リニューアブルUK)が主催する再生可能エネルギー会議に出席し、これまで培ってきた世界トップレベルの気象研究が風力発電の拡大にいかに役立つかをアピールする。低炭素経済を目指すイギリスでは、現在、再生可能エネルギー産業が著しく成長しており、中でも風力発電が大部分を占めている。イギリス気象庁は、50年にわたる数値気象予測の経験を生かし、さまざまな観測データを統合することで、発電所建設地の選定から開発や運転に至るまで、風力発電事業に貢献することができるという。専門家によると、長年の研究開発で蓄積された質の高い風況データと、高分解能なダウンスケーリング手法の適用により、あらゆる場所で正確な風況予測を行うことが可能になり、発電量のより正確な予測にもつながるという。気象庁は、天候や海洋気象を慎重に考慮した発電所の設計や運転の実現を目指し、また、プロジェクトの実現可能性の分析や政策決定に海洋気象データを最も効果的に活用できるよう、産業界とともに取り組んでいる。
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