カナダ、野生生物犯罪と闘うためインターポールに研修プログラムを提供
発表日:2012.07.26
カナダのケント環境大臣は、野生生物犯罪と闘うための人材育成を支援する協定を国際刑事警察機構(インターポール)と締結したと発表した。カナダ環境省は、この協定に基づき、インターポールと共同で、アフリカを中心に絶滅危惧種の違法取引に関する野生生物保護専門官育成プログラムを提供する。同大臣は、「カナダの専門能力をインターポールと共有することで、象牙等の密輸を阻止し、サイやゾウなどの重要な種の生息国での保護に役立てたい」としている。同省が開発したインターポール向けの研修プログラムでは、準備講座と6日間の集中講義を経て実地捜査に参加するなかで、法執行理論、人権、検査、捜査と押収、取調べと訴追、情報収集などを学ぶという。第1回の試験的な研修は、2011年にボツワナでアフリカ11か国の警察官を集めて実施された。今回の協定で、同省はこの研修コースを英語と仏語で提供することになり、アフリカはじめ世界各地で野生生物犯罪に立ち向かう警察官の能力向上に役立つものと期待されている。
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