カナダ、約3万種の野生生物の生息状況を評価
発表日:2017.06.16
カナダ環境・気候変動省は、2015年版のカナダの野生生物の生息状況評価報告書を公表した。報告書は全国の州や準州と協力して評価した2万9848種の生息状況を収録したもので、評価した生物種の20%が絶滅の危機にさらされているという。絶滅の危機にさらされていると評価された種は、「カナダの絶滅の危機に瀕する野生生物の現状に関する委員会」が実施する詳細な評価の対象候補となる。カナダ絶滅危惧種法128条では、5年ごとに野生生物の状態に関する総合的な報告書を作成することが定められており、2005年と2010年にも報告書が作成されている。今回の報告書は2010年版に収録された1万2000種の保全状態も更新された。作成に当たった作業部会は、カナダの州や準州の代表、カナダ環境・気候変動省、カナダ水産海洋省、カナダ国立公園局の3つの連邦機関の代表から成る。キャサリン・マッケナ環境・気候変動相は「今回の報告書はカナダの生物種に関する知識を拡充するもの。今後ともあらゆる種の保全に継続的に取り組む」とした。