カナダ、野生生物の違法取引取締りを実施
発表日:2012.09.21
カナダ環境省は、今夏、アメリカグマ(Black bear)など野生生物の違法狩猟・取引の取締りを、州境及び国境29か所で実施した。取締りは、環境省のほか、カナダ各州の野生生物取引の取締り部局やカナダ国境サービス庁、米国魚類野生生物局、米国税関国境警備局などが協力して組織的に行われ、700人を超えるハンターと125人の釣り人を検査したところ、アメリカグマ関連で44件、他種で35件の計79件の違反が見つかった。特に重大なものとして、取締官は54件の違反を検挙、25件に警告したほか、アメリカグマ9体およびクマやアザラシの肉、内臓等も押収した。本取締りではオオカミやバイソン、ビーバー等あらゆる野生生物を対象としたが、特にアメリカグマの違法な輸出が重点となった。カナダはアメリカグマの健全な個体群が残る最後の地であり、ワシントン条約(CITES)でも保護されていることから、狩猟や取引は州及び連邦政府によって厳しく規制されている。
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