環境省、(仮称)津軽十三湖風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出
発表日:2012.12.27
環境省は、(仮称)津軽十三湖風力発電事業に係る環境影響評価準備書について、平成24年12月26日付けで経済産業大臣に対し、環境大臣意見を提出した。同事業は、くろしお風力発電(株)が青森県五所川原市、つがる市及び北津軽郡中泊町において、総出力34,500kW(定格出力2,300kW級の風力発電設備最大15基)の風力発電所を新設するもの。対象事業実施区域は、津軽国定公園に隣接し、一部が青森県指定岩木川河口鳥獣保護区に位置しており、同区域及びその周辺は、オジロワシやミサゴ、チュウヒ等の希少な猛禽類やガン・カモ・ハクチョウ類等の渡り鳥の飛来、オオセッカ等の希少な鳥類の生息等が確認されている。今回の環境大臣意見では、鳥類の生息環境としての重要な地域であること、同地域における風力発電事業によるマガン等に対する環境影響が著しいものとなる蓋然性が高いことから、マガン等の渡り鳥などの採餌場・移動経路等に位置する対象事業実施区域の位置の変更を基本として、事業計画の見直しを求めた。