三井住友建設(株)、「放射能汚染草木類の安定・減容化システム」を開発
発表日:2013.03.12
三井住友建設(株)は、除染作業において発生する草木類を効果的に安定・減容化する「放射能汚染草木類の安定・減容化システム」を開発したと発表した。同システムは、三井住友建設と(株)三富工業が共同で開発したもので、輻射熱分解装置とストリーマ放電による排ガス処理装置を組み合わせたもの。輻射熱分解装置は、草木類を放射性セシウムが溶出しにくく安定した残留固形物(粒状灰)に熱分解して、1/100以下に減容化する。また、排ガス処理装置は、分解装置から発生するガスを水蒸気、二酸化炭素を主とする無害、無臭な排気に改質して外部放出を可能にする。今回、2社と大沼林産工業(株)の3社が共同で実施した実証試験の結果、処分が必要な汚染草木類等を99%以上減容化し、放射性セシウムが溶出、飛散しにくい安定化した粒状の灰とすることに成功し、仮置きに必要なスペースを大幅に削減する技術として確立したという。
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