奈良県、「生物多様性なら戦略」を策定
発表日:2013.03.25
奈良県は、生物多様性基本法に基づき、「生物多様性なら戦略」を策定したと発表した。同県は、地形・地質・気候とも地域によって大きく異なるため、豊かな生物相をはぐくんでおり、約9,000種の野生動植物が確認され、希少な生き物の割合は12%と全国に比べ高くなっている。同戦略は、奈良県の自然的・社会的特性に基づいた生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する基本的な計画として策定したもの。生物多様性の問題を身近なものとして捉えることができるように、以下の4つの基本指針に沿って生物多様性の保全に取り組むとしている。1)長期的視野、2)つながりの輪、3)連携・協働、4)科学的知見。また、奈良県の豊かな自然環境を未来の子どもたちに残していくために、以下の4つの目標を設定し、行動計画をつくり、実効性のある取組を推進するという。1)生物多様性の保全と再生、2)生態系サービスの持続可能な利用、3)生物多様性を活用した地域の活性化、4)生物多様性を支える基盤づくり。