慶應義塾大学、仮想電力会社環境下で1000家庭の電力需給制御実験に成功
発表日:2013.05.22
慶應義塾大学は、仮想電力会社環境下で、1000家庭の電力需給制御実験に成功したと発表した。同大学理工学部山中直明研究室では、ICT技術を活用したスマートグリッドにおいて、自らはインフラ設備を持たずに設備を借用し事業運営する「仮想電力会社」(EVNO)による次世代電力需給制御方式の研究を行っている。今回、1000家庭を想定し、各家庭の電力管理制御システム(HEMS)の情報をマシンツーマシン(M2M)通信技術で相互にやり取りを行う、電力需給制御アルゴリズムを動作させるための模擬実験システムを開発。3社のEVNO環境で1000家庭に対して2秒周期で電力需給制御を行う実験に成功した。今後は、実験システムに組み込んだスマートルームの充実を図り、より家庭に近づけた検証環境での実証実験を進める。さらに、電力需給のローカルマッチングを行うことにより電力の地産地消を拡大し、EVNOによる瞬時に最適なエネルギー源を選択する技術の実現に向けた研究開発を進めていくという。
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