栃木県、鬼怒川中流域を自然環境保全地域に指定
発表日:2013.10.04
栃木県は、宇都宮市及びさくら市にまたがって位置する鬼怒川中流域の54haを、自然環境保全地域に指定したと発表した。これは、「自然環境の保全及び緑化に関する条例」に基づき、自然的社会的諸条件からみてその区域における優れた自然を保全することが特に必要な地域に指定するもの。砂礫の豊富な河原が広がる同地域は、カワラノギク群落やミヤコグサ・オキナグサ群落が広がり、ムラサキセンブリ・アキノハハコグサ等の希少な植物が生育し、河原の植物を食草とするシルビアシジミ、ツマグロキチョウ等のチョウ類の他、ウスバカマキリ等が生息し、礫質河原特有の野生動植物の生息・生育地として優れた自然環境を形成している。同県では、全域を特別地区及び県内初の野生動植物保護地区に指定し、土地の形質を変更すること等を制限し、保護すべき野生動植物の捕獲・採取等を禁じる等区域内における行為に対して一定の規制をするという。なお、今回の指定により、県指定の自然環境保全地域は27箇所、指定面積は約4,726haとなった。
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