東北電力(株)、原町火力発電所への木質バイオマス燃料導入に向けた設備工事を着工
発表日:2014.04.02
東北電力(株)は、原町火力発電所(福島県南相馬市)において、木質バイオマス燃料導入に向けた設備工事を着工したと発表した。同社では、同発電所への木質バイオマス燃料の導入について、設備の状況を見極めながら、段階的に混焼率を増加させる計画で、石炭消費量の抑制により、同発電所からのCO2排出量は、最終的に年間約5万トン(一般家庭約1万世帯の年間排出量に相当)削減されるものと見込んでいる。今回、木質バイオマス燃料は、福島県内および宮城県内のチップ加工会社から調達する。地元の未利用材(建築用材などとして利用されない部分)を原料とした木質バイオマス燃料を安定的に調達・消費することにより、地域における森林資源の有効活用が促進されるとともに、林地に残置される未利用材が減少することなどにより、森林環境の保全が図られるという。なお、竣工は平成27年3月で、同年4月からの試運用を開始する予定。