(株)IHI、「会津高原リゾート『地域熱電供給』実証事業」向け小型バイナリー発電装置が稼働開始
発表日:2014.06.04
(株)IHIは、小型バイナリー発電装置の初号機が、2014年6月12日から稼動を開始すると発表した。同装置は、70~95℃の温水から発電を可能とするもの。最大送電端発電出力20kWの小型・軽量タイプで、発電に必要な温水量が少ないため、利用が難しいとされていた工場などで分散して排出されている70~95℃の温水を、集約せずに少量のまま発電に利用することができる。今回稼動を開始するのは、福島ミドリ安全(株)が林野庁から受託した「会津高原リゾート『地域熱電供給』実証事業」に納入したもの。同実証事業では、会津高原リゾート(福島県南会津郡南会津町)の5施設に出力600kWおよび400kWの木質バイオマスボイラから熱(暖房・給湯)が供給されるが、そのボイラの熱(温水)を利用してバイナリー発電装置で発電した電力を、同リゾート内の会津アストリアホテル、白樺の湯へ供給するという。同社では今後も、少量の温水でも発電可能な小型バイナリー発電装置により、再生可能なエネルギーの活用および省エネに貢献していくという。