国環研、研究情報誌「環境儀」第53号「サンゴ礁の過去・現在・未来~環境変化との関わりから保全へ~」を刊行
発表日:2014.07.04
(独)国立環境研究所は、同研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第53号「サンゴ礁の過去・現在・未来~環境変化との関わりから保全へ~」を刊行した。サンゴ礁は、地球の表面積の0.1%の面積を占めるにすぎないが、そこに9万種もの多様な生物が生息し、人間に漁業資源や観光資源を提供している。また、天然の防波堤となり、沿岸に住む人々を高波から守っている。近年、気候変動や赤土の流出など陸域からの負荷によってサンゴが減少し、急速に衰退しており、世界のサンゴの3分の1が絶滅の危機にあるといわれている。同研究所では、モニタリングやデータベースの作成を通じて、環境変化がサンゴ礁に与える影響を明らかにし、サンゴ礁の将来予測や保全策の立案を行う研究に取り組んでいる。今号では、過去から未来にかけてのサンゴ礁の変化と、それに基づく保全策について、最新の研究成果を交えながら紹介。また、市民参加型のモニタリング調査の成果についても紹介している。