NEDOなど、エネルギー消費とCO2排出を6割以上削減できるECMセメントを開発
発表日:2014.08.05
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、NEDOプロジェクトにおいて、(株)竹中工務店、鹿島建設(株)、(株)デイ・シイ、日鉄住金高炉セメント(株)などのグループが、セメント生産におけるエネルギー消費量と二酸化炭素(CO2)排出量を従来のセメントよりも6割以上削減するエネルギー・CO2・ミニマム(ECM)セメントを開発したと発表した。鉄鋼の製造工程において副産物として発生する高炉スラグを多量に含有したセメントは、施工と品質上の課題があった。今回、成分構成と粒度構成の研究によるセメント技術、建設技術の融合により、これらの課題を克服するECMセメントを開発。セメント製造時のエネルギー消費量を約60~70%削減するとともに、コンクリート構造物のエネルギー原単位を約30~60%削減できることを確認した。今後、ECMセメントの長所となる物性を活かし、基礎構造物(地盤改良、杭)や躯体構造物(建築地下構造物、土木構造物)を中心に、実物件への早期適用を目指すという。
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