環境省は、北海道で計画されている（仮称）道北北西部風力発電事業に係る計画段階環境配慮書について、平成26年8月21日付けで経済産業大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、（株）道北エナジーが、北海道稚内市及び豊富町で、1事業当たり総出力80,000kWの風力発電設備を5事業程度実施するもの。事業実施想定区域には、兜沼鳥獣保護区等の自然環境上重要な地域、土地利用が規制されている区域等が含まれる。また、周辺では、オジロワシ、オオワシ等の猛禽類など重要な動物の生息や重要な植物の生育が確認されている。さらに、複数の風力発電所が設置済、建設中又は環境影響評価手続中である。今回の環境大臣意見では、1）対象事業実施区域の設定：環境影響の重大性を比較して区域の絞り込みの経緯を明らかにすること、環境保全上重要な区域は除外すること、2）風力発電設備等の配置等：配慮書で確認された全ての動植物を対象に調査、予測及び評価を行うこと、鳥獣保護区における渡りへの影響について調査、予測及び評価すること、等を求めている。