大日本印刷（株）は、FSC（Forest Stewardship Council；森林管理協議会）の認証紙を使用した通帳の販売を2008年11月より金融機関向けに開始する。従来、金融機関の通帳は、ATMでの取扱いに支障がないよう耐水性や耐湿性のある布クロスを使用しているため、再生紙としてリサイクルできなかった。今回、同社は、金融機関の環境対応のニーズに応え、リサイクル可能なFSC認証紙と焼却時に有害ガスの発生が少ない脱塩ビ磁気ストライプを使用した通帳を国内で初めて開発。同通帳は、全ページにFSC認証紙を採用するとともに、アメリカ大豆協会の規格を満たす大豆油インキを使用しており、FSCマークとSOYシールを表示できる環境配慮型のもの。同社は、これをFSC森林管理認証のCoC認証（Chain-of-Custody；加工・流通過程の管理の認証）を取得した同社のDNPデータテクノ関西で生産するという。