東京都は、「連光寺・若葉台里山保全地域」を指定したと発表した。保全地域とは、「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づき、良好な自然地や歴史的遺産と一体になった樹林などを東京都が区域指定し、その保護と回復を図る制度。保全地域の指定を受けると、建築物や工作物の新築・改築・増築などの行為が制限される。今回、多摩市の東部に位置する連光寺地区及び稲城市の西部に位置する若葉台地区にまたがる地域を、「里山保全地域」として指定した。同地域は、田んぼの跡地や畑、草地、雑木林などの多様な環境に恵まれており、国内でも極めて希少な陸産貝類をはじめ、多様な動植物が生息・生育する貴重な場所となっている。今回の指定により保全地域は50地域となり、その内訳は、自然環境保全地域1地域、歴史環境保全地域6地域、緑地保全地域38地域、森林環境保全地域1地域、里山保全地域地4地域である。