環境省は、地中熱利用ヒートポンプシステムの設置状況調査の結果を公表した。地中熱を利用したヒートポンプは、年間を通じて温度変化の少ない地中を熱源とし、省エネルギー・二酸化炭素排出抑制・ヒートアイランド緩和に寄与する。同調査は、近年普及が進む地中熱利用の実態把握と今後の更なる普及促進の基礎資料とするため、平成22年度から2年毎に実施しているもので、NPO法人地中熱利用促進協会の会員、協会が地中熱利用に関する実績を把握している事業者・大学・地方公共団体などを対象としている。今回の結果によると、年間設置件数は年々増加傾向にあり、2012年と2013年には250件を超え、累計設置件数は、前回調査（2011年まで）の990件から2年間で523件増の1,513件（2013年まで）となった。また、方式別では、クローズドループ1,301件（86.0%）、オープンループ201件（13.3%）、併用11件（0.7%）となった。同省では引き続き同調査を行っていくという。