日立製作所、5MWの大型風力発電システムが完成と発表
発表日:2015.03.24
(株)日立製作所は、茨城県神栖市沿岸の陸上に建設を開始していた5MWダウンウィンド風力発電システム初号機が完成したと発表した。このシステムは、今後建設が見込まれる洋上風力発電所に向けた大型化ニーズに対応したもので、従来製品である2MW級風力発電システムと比較して、定格出力が約2.5倍の5MW、ローター直径が約1.5倍の126mとなる。従来製品と同様に、ローターを風下側に配置する日立独自のダウンウィンド方式で、暴風時にもローターが横風を受けない向きを保持し、風荷重を低減することが特長である。また、新たに開発した永久磁石同期発電機と中速増速機を組み合わせることで、出力に対してシステム全体の軽量・コンパクト化と信頼性の向上を図っている。これにより、基礎工事や浮体工事の費用低減や、より高い安全性が期待できる。今後、試運転、パワーカーブなどの検証・評価を経て、2015年夏に、同社と日立キャピタル(株)の共同出資会社である日立ウィンドパワー(株)に納入し、「鹿島港深芝風力発電所」として商用運転が開始される予定という。
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