環境省は、東京都市圏における環境対策のモデル分析の方針と期待される成果を公表した。同省では、平成26年8月に、「環境にやさしい大会」と「環境都市東京」の実現に向け、「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を契機とした環境配慮の推進について」を取りまとめた。これを踏まえ、国立環境研究所等の研究機関の参画を得ながら、東京都市圏（東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県）を対象として、既存の複数モデルを連携させ、2020年・2030年・2050年における環境対策の効果と経済への影響について定量的に分析を行うこととしている。また、文部科学省及び海洋研究開発機構（JAMSTEC）の協力の下、東京湾臨海部において、緑地の有無による気温や風の流れ方等の分析を行うこととしている。今回、現時点における、モデル分析の方針や期待される成果を取りまとめた。今後は、新たに設置する予定の「持続可能な東京都市圏づくりに関する懇談会」（仮称）での様々なアイデア等も踏まえ、年度末に結果を取りまとめる予定という。