凸版印刷、放射性物質を吸着するゼオライトシートの実証試験を実施
発表日:2015.12.01
凸版印刷(株)は、ゼオライトシートを用いた多機能シルトフェンスによる灌漑用水への放射性物質の流出抑制効果を検証する実証実験を実施すると発表した。同社では、紙にゼオライトを高密度で充填した機能紙で、放射性セシウムを吸着する機能を持つゼオライトシートを開発している。さらに、同シートとシルトフェンスを組み合わせた多機能シルトフェンスを信州大学工学部の梅崎健夫教授と共同で開発した。今回、このシルトフェンスを「平成27年度福島県ため池等放射性物質対策公募技術実証事業」において、福島県内のため池に設置することにより、ため池内に流入・蓄積している放射性セシウムの灌漑用水への流出を抑制する技術の評価・検証を行う。具体的には、多機能シルトフェンス設置の前後で、ため池の静穏状態および大雨時に発生する濁水の流入や底泥の巻き上げ現象における濁度および放射性セシウム濃度の比較分析を実施。静穏時や大雨・大風時における放射性物質の流出抑制効果と、ゼオライトシートによる放射性セシウムの吸着効果を検証するという。
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