サントリーホールディングス（株）と米国バイオ化学ベンチャー企業・アネロテック社は、植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に向け実証プラントを米国テキサス州に建設することを決定したと発表した。サントリーホールディングスでは、環境負荷低減活動をさらに進めるため、植物由来原料（非食用）を用いたペットボトル原料生成を目指すアネロテック社と2012年から共同開発を開始した。両社では、ペットボトル原料の70%を構成するテレフタル酸の前駆体「パラキシレン」を、食料用原料のサプライチェーンに影響が出ないよう、非食用の植物由来原料（ウッドチップ）のみから生成することを目指している。今回、研究室レベルでの検証に目処が立ったことから、商品への実用化に向けたペットボトル原料生成を行う実証プラントを建設することとなった。2016年1月下旬以降に着工し、年内に竣工・稼動予定。将来的には、サントリー食品インターナショナル（株）のナチュラルミネラルウォーターブランドを中心に植物由来原料100%使用ペットボトルを導入する予定という。