三菱電機、PM2.5の濃度を高精度に検出できる小型の「空気質センサー」を開発
発表日:2016.02.08
三菱電機(株)は、空気中のPM2.5(微小粒子状物質)の濃度を高精度に検出できる小型の「空気質センサー」を開発したと発表した。近年、健康被害を引き起こす原因と考えられているPM2.5の発生が、中国やインドをはじめ日本でも問題となっていることから、空気環境に対する関心度は高まっており、空気環境をより高精度に把握するセンサーの需要が拡大している。今回開発したセンサーは、ダブルミラー構造の開発により、レーザー光が微粒子に当たることで生じる散乱光を、集光ミラー1個の場合に比べて約1.8倍集光することで、粒子数を正確に把握できる。また、空気の流量を制御する機能を搭載することで、一定流量の空気を安定して供給し、より高精度にPM2.5の濃度を検出する。さらに、散乱光の変化度合を高精度に検知する独自の形状判別アルゴリズムにより、類似の大きさで形状の異なる花粉やホコリを識別できる。今後、空調機器と連携した空気質に応じた運転制御など、快適な生活空間づくりや空調機器の省電力化に関する実証実験を開始するという。
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