東京大など、西之島における2013年噴火後初めての上陸調査を外来種の持ち込み等に配慮しつつ開始
発表日:2016.10.11
東京大学地震研究所は、2013年11月に始まった西之島の火山活動が、2015年11月下旬以降沈静化していることから、上陸調査等を開始すると発表した。西之島は、海底火山噴火や新たな火山島成長のプロセスを理解し、生態系形成・土壌生成の始原的な過程を観測するには絶好のフィールドである。今回の上陸調査では、火山島成長を解明するための地質調査と活動監視のための観測点設置、及び噴火によりリセットされた原初段階の生物相解明などが行われる。また、小笠原諸島の生態系は世界自然遺産としての重要な価値を有することから、小笠原諸島・西之島への外来種持ち込みのリスクを最小限に抑えるために、地球科学と生態系の研究者が相互に協力して調査を遂行する。さらに、海洋島での火山活動モニタリング技術の高度化を図り、多くの火山島を抱える日本の防災・減災に役立てる事も目指すという。なお、調査航海の日程は2016年10月16日~26日である。
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