環境省は、平成29年2月28日にインドネシア・ジャカルタで開催された「第3回アジア地域化学物質対策能力向上促進講習（インドネシア）」の結果を公表した。同省では、アジア地域における化学物質対策能力の向上を促進し、化学物質の適正管理の実現を図るため、平成23年度からアジア地域における各国の化学物質対策の実務者を対象とした化学物質対策手法等に関する講習を実施している。今回の講習では、日本側から、化学物質審査規制法の概要、新規化学物質の審査の状況、スクリーニング評価やリスク評価の状況、PRTR制度の概要等を紹介。インドネシア側からは、化学物質管理の現状及び今後の検討方針等について紹介がなされた。また、両国の化学物質管理政策について活発な意見交換等がなされ、同国における化学物質対策能力の向上に向け、二国間で引き続き連携していくことを確認した。さらに、今後の同分野における両国環境省の協力の工程表について、早期の策定を目指すことを確認したという。