新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は、風力発電施設と地熱発電施設を対象とした環境アセスメント期間の半減に役立つ手法を取りまとめた「前倒環境調査のガイド」（2016年度版）を公表した。一定規模以上の風力発電設備や地熱発電設備を建設・増設する際には、環境アセスメントを実施することが環境影響評価法により定められている。しかし、その手続きには4年程度を要することから、風力・地熱発電のさらなる導入普及のためには、アセスメントの質を落とさずに手続期間を短縮することが求められている。今回公表したガイドは、NEDOが2014年度から2015年度末まで実施した実証事業の事例で得られた知見をもとに、環境アセスメントに係る手続期間の半減に必要となる前倒環境調査を行うための手法を取りまとめたもの。今後、風力発電・地熱発電の導入を検討している事業者が同ガイドを活用することで、環境アセスメントの質を落とさず手続期間を半減することに貢献できるとしている。