国環研、「災害と環境に関する研究」の成果報告書を公表
発表日:2017.04.06
国立環境研究所は、「災害と環境に関する研究」(研究総括:大原利眞)の成果報告書を公表した。同報告書は、2011年3月に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故によって発生した様々な環境問題の解決に貢献するために取り組んできた研究成果を取りまとめたもの。災害廃棄物や放射性物質に汚染された廃棄物の処理処分、放射性物質の環境動態や生物・生態系影響、地震・津波による環境変化・影響、被災地の復興まちづくりと地域環境の創生などに関する成果が含まれている。これらの成果は、環境省や福島県等の地方自治体、研究機関、民間機関等に提供され、被災地の環境回復と復興、さらには今後の災害に環境面から備える取り組みに活用された。現在は、平成28年4月に開設された福島支部を拠点として、福島県や日本原子力研究開発機構(JAEA)をはじめとする関連機関と協力し、被災地の環境回復と環境創生に向けた災害環境研究に取り組んでいる。