環境省は、秋田県で計画されている「（仮称）笹森山風力発電事業計画段階環境配慮書」について、平成29年12月14日付けで経済産業大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、（株）ユーラスエナジーホールディングスが、秋田県由利本荘市（事業実施想定区域面積：約980ha）において、最大で総出力50,000kW（2,000～4,000kW級×20基程度）の風力発電所を設置するもの。事業実施想定区域には、特定植物群落、植生自然度が高いとされた植生、自然環境保全地域及び保安林が存在するなど、自然環境の保全上重要な地域である。また、同区域及びその周辺には主要な眺望点が複数存在している。今回の環境大臣意見では、1）風力発電設備への衝突事故や移動経路の阻害等による鳥類への影響を回避又は極力低減すること、2）特定植物群落及び植生自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること、3）眺望景観及び人と自然との触れ合いの活動の場への影響を回避又は極力低減すること、等を求めている。