環境省は、岩手県で計画されている「岩手洋野における風力発電事業（仮称）計画段階環境配慮書」について、平成29年12月26日付けで経済産業大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、SBエナジー（株）が、岩手県九戸郡洋野町（事業実施想定区域面積：約5,980ha）において、最大で総出力30,600kW（2,000kW級×最大15基、あるいは3,400kW級×最大9基）の風力発電所を設置するもの。今回の環境大臣意見では、1）事業実施想定区域の一部が、他事業者が計画する事業区域と重複していることから、速やかに事業計画に係る協議・調整を行い、適切な対象事業実施区域を設定した上で、環境影響評価を実施すること、2）風力発電設備等を住居等から離隔することで、騒音等や風車の影による影響を回避又は極力低減すること、3）風力発電設備への衝突事故や移動経路の阻害等による鳥類への重大な影響を回避するため、専門家等からの助言を踏まえた適切な調査、予測及び評価を行い、風力発電設備等の配置等を検討すること、等を求めている。