シャープ(株)、薄膜太陽電池の年間生産能力を増強
発表日:2007.11.29
シャープ(株)は、葛城工場(奈良県)での薄膜太陽電池の生産能力を、現在の年間15メガワットから、2008年10月には160メガワットにまで増強すると発表した。薄膜太陽電池は、ガラス基板の上にシリコンを薄く堆積させた構造で、結晶系太陽電池に比べてシリコン使用量が約100分の1であるため、原材料の大幅削減やコストダウン等が可能となる。近年は、カーテンウォールなど採光できる“シースルー型”や、LED内蔵により昼に発電して夜は点灯する“光る太陽電池”など、デザイン性に優れた建材としての用途も広がりつつあり、高温地域での発電量が多いことから、スペインやイタリアなどの欧州地域で需要が拡大している。同社では生産能力の増強により、こうした需要増に対応していくという。
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