東大など、「オオメジロザメ」が淡水環境に適応できる仕組みを明らかに
発表日:2019.07.23
東京大学、理化学研究所および沖縄美ら海水族館の研究グループは、「オオメジロザメ(学名:Carcharhinus leucas)」の「広塩性(幅広い塩分濃度で生息できる性質)」適応メカニズムを明らかにしたと発表した。軟骨魚類の多くは海棲種であるが、広塩性のエイ類や河川を遡上するサメ類も存在している。オオメジロザメは、サメ類では唯一とされる海水・淡水の両方で生息可能な種であるが、淡水への適応の仕組みそのものは未解明であった。同研究グループは、オオメジロザメが淡水環境下でも高濃度のイオンや尿素を体内に保持し続けることから、同種の「腎機能」に着目し、海水で飼育されていたサメを淡水環境に移行させる飼育実験を行い、血液と尿の組成や、発現する遺伝子の変化を網羅的に解析した。その結果、腎臓の特定の部位に、塩化ナトリウムの取り込みに関与する「膜輸送タンパク質」が海水環境下の約10倍発現することが明らかとなった。他のサメ類には見られない、軟骨魚類の広塩性を支える特徴的な生理学的メカニズムであるという。
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