三洋電機(株)、国内初「CO2冷媒・直膨冷凍機システム」を開発
発表日:2009.09.25
三洋電機(株)は、スーパーマーケット向けの冷凍ショーケース用冷凍機システムに、国内で初めて自然冷媒(CO2)を採用したCO2冷媒・直膨冷凍機システムを開発したと発表した。これは、NEDO((独)新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平成20年度事業「ノンフロン型省エネ冷凍空調システム」プロジェクトに採択され、研究開発を進めているもの。現在、冷凍ショーケース用冷凍機システムの冷媒は主に代替フロンが使用されているが、同システムの自然冷媒は、代替フロン冷媒に比べ、地球温暖化係数が約1/4000と非常に小さく地球温暖化防止に貢献する。今回、同社は、新しく冷凍用CO2冷媒回路のスプリットサイクルを開発し、独自のCO2ロータリー2段圧縮コンプレッサの大容量化により、消費電力を最大10%削減。さらに、CO2冷媒は、熱搬送能力が高く細管化が可能なことから、配管材料を最大37%削減でき、省資源化に貢献するなどの特長をもつ。