NEDOなど、CO2分離・回収型「酸素吹IGCC」の実証試験を開始
発表日:2019.12.26
(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、中国電力(株)の子会社である大崎クールジェン(株)と共に、CO2分離・回収技術を組み合わせた「酸素吹石炭ガス化複合発電(酸素吹IGCC)」の実証試験の開始を発表した。IGCCは、石炭をガス化して、ガス・蒸気の2種類のタービンを組合せて複合発電を行う発電方式のこと。NEDOは、石炭ガス化燃料電池複合発電実証事業(事業期間:2012~2022年度)として、2016年4月には酸素吹IGCCの実証を行った(第1段階)。今回、CO2分離・回収実証設備が付設し、安定的に発電効率を維持し、同時にCO2を安定的に分離できる技術を検証する(第2段階)。CO2回収時のエネルギーロスによる発電効率の低下という課題に対し、実用化後の商用発電プラント(1500℃級)に換算して、CO2を90%分離・回収しながら、送電端効率40%の達成見通しを立てることを目標としている。第3段階(2018~2022年度)では、実用化後の500MW級の商用発電プラントを想定し、今回の実証設備に燃料電池を組み込んだ実証事業を実施するという。
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