新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は、石炭ガス化燃料電池複合発電（IGFC）実証事業における二酸化炭素（CO2）分離・回収型IGFCの実証運転開始に向けて、ガスタービン燃料電池複合発電（GTFC）技術開発と燃料電池石炭ガス適用性研究に着手すると発表した。NEDOでは、石炭火力発電から排出されるCO2の大幅な削減に向けて、究極の高効率石炭火力発電技術とされるIGFCとCO2分離・回収を組み合わせた革新的な低炭素石炭火力発電の実現を目指している。今回、1）ガスタービン燃料電池複合発電（GTFC）のコスト低減と高圧化に係る要素技術の確立、2）IGFCシステムの検討と燃料電池モジュールの石炭ガスの適用性に係る検討を行い、これらの成果をCO2分離・回収型酸素吹IGFC実証の詳細設計・製作・建設の検討に活用し、次世代火力発電技術の早期確立を目指すという。