NEDOなど、石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)の実証試験を開始
発表日:2019.04.17
(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と大崎クールジェン(株)は、「次世代火力発電等技術開発プロジェクト(2012~2022年度)」において、石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)の実証に着手した。今回のIGFC実証は同プロジェクトの第3段階にあたる取組。広島県大崎上島町に立地する中国電力(株)大崎発電所構内の既設・酸素吹石炭ガス化複合発電(第1段階:2012~2018年度)や、第2段階(2016~2020年度)において建設中の CO2分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電に併設し、システムの性能や運用性、信頼性、経済性について総合的な検証を行う。IGFC実証設備は、既設の酸素吹石炭ガス化複合発電(IGCC)から排出されたガス(CO、H2)を清浄化する設備と、建設中のIGCCから取り出したH2ガスで電力を創出する燃料電池設備(600 kW級SOFC×2基)からなるもの。500 MW級の商業機に適用した場合、CO2回収率90%の条件下で47%程度の送電端効率の達成を見込んでいる。石炭火力発電とCO2分離・回収が両立する技術を確立し、国内外で本技術を普及させることで、世界的なCO2排出量抑制への貢献を目指すという。
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