北大、ArCS・国際共同研究テーマ7に係る政策決定者向け報告書を刊行
発表日:2020.02.28
北海道大学は、文部科学省の補助事業「北極域研究推進プロジェクト(略称:ArCS、研究実施期間:2015~2019年度)」・国際共同研究8テーマのひとつ、「北極の人間と社会:持続的発展の可能性(テーマ7)」に関する報告書(政策決定者向けメッセージ)をとりまとめ、電子版を公開した。同報告書(表題:これからの日本の北極政策の展望)は、ArCSに関与した同大学、東北大学、神戸大学および国立極地研究所の人文・社会科学系の研究者が中心となって執筆したもので、ArCSを踏まえた知見の追加なども試み、執筆者の間の意見交換はもとより、政策決定者等の意見を反映させるプロセスを取り入れ、編集されている。全29頁・7章立て(地球環境問題、北極先住民、科学技術、「法の支配」の確保と国際協力の推進、北極海航路、資源開発、安全保障)となっており、研究者の視点から日本の北極政策に関する提言が行われたのは初めてのことであるという。北極圏の科学的課題を議論する第3回北極科学大臣会合(ASM3)は、2020年11月21日・22日に東京で開催されることが決まっている。
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