新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は、「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業（実施期間：2020～2024年度）」の実施内容を発表した。同事業は、燃料電池の「協調領域（産業界に共通する技術領域）」における課題解決を図り、燃料電池自動車（FCV）や定置型業務・産業用燃料電池の普及拡大を目指すもの。研究開発項目は、固体高分子形燃料電池や固体酸化物形燃料電池に関する「共通課題解決型基盤技術開発（委託）」、水素貯蔵システムの低コスト化などを視野に入れた「水素利用等高度化先端技術開発（委託）」のほか、新たな用途や革新的な生産技術・検査技術の開発等を行う「燃料電池の多用途活用実現技術開発（助成）」の３つ。それらに取り組む者を2020年2月から公募し、今回、研究開発テーマ・実施予定先（全46件）を決定した。大規模な研究開発事業により、日本の燃料電池技術の競争力をさらに強化し、世界市場において確固たる地位を確立するとともに、水素社会の実現に貢献するという。