国土交通省は、令和元年における全国屋上・壁面緑化施工実績調査の結果を公表した。屋上緑化や壁面緑化は、都市におけるヒートアイランド現象の緩和、美しく潤いのある都市空間の形成、都市の低炭素化等の観点から、全国的に取り組みが進められている。同省では、平成12年から全国屋上・壁面緑化施工実績調査を行っており、今回、令和元年における施工実績調査結果を取りまとめた。協力企業276社から回答を得た結果、新たに施工された屋上緑化は約19.7ヘクタール、壁面緑化は約7.5ヘクタールが創出された。これにより、20年間の累計施工面積は、屋上緑化が約537ヘクタール、壁面緑化は約103ヘクタールとなった。令和元年の特徴的な傾向として、建物用途別では、「その他サービス・娯楽施設」における壁面緑化の施工面積と割合、「工場・倉庫・車庫」における屋上緑化の施工割合が、また、植栽タイプ別では、「複合植栽」による壁面緑化の施工面積が過去最高になったという。