埼工大、レドックスフロー電池の実用性を評価
発表日:2021.04.23
埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市)は、韓国企業と共同開発したレドックスフロー電池(Redox-Flow Battery; RFB)を用いた再エネ利用システムの実証成果を紹介した。同大学は、自然エネルギーの活用を目指して、一般的な蓄電池よりも設計の自由度が高く、モジュール化や長期利用に適していると考えられている「RFB」の開発や検証研究を推進している。そうした取組の一環として、同大学「ものづくり研究センター(竣工年月:平成28年6月、構造等:木造・地上1階)」に、電源(太陽光発電/系統電力)と再エネ利用に向けて改良を施したRFBを連動させて、センター内のLED照明に給電するモデルシステムを構築し、2020年3月から動作特性に関するデータ取得などが行われていた。当該RFBは活物質にバナジウムイオンを用いたもので、蓄電システム容量は戸建1軒分の電力マネージメントを想定した5.0~6.6 kWh規模となっている。今回の実証を通じ、当該RFBが3,000時間を超える運用に耐えるものであることが確認され、社会実装に向けたシステム動作方式のあり方や、さらなる性能向上に向けた課題が明確になったという。
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