環境省と農水省、遺伝子組換え作物の第一種使用等承認のための意見募集を開始
発表日:2021.05.20
環境省と農林水産省は、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(平成15年法律第97号。以下「カルタヘナ法」)」に基づき、遺伝子組換え農作物のワタ2件、トウモロコシ2件、セイヨウナタネ1件について、環境中への拡散を防止せずに使用等(第一種使用等)に関する規程の承認を受けるための申請があり、この承認に先立ちパブリックコメントを実施すると発表した(募集期間:令和3年5月20日~6月18日)。遺伝子組換え農作物の栽培等に当たっては、カルタヘナ法に基づき、野生動植物への影響を事前に評価することとなっており、具体的には、遺伝子組換え農作物のほ場での栽培など、第一種使用等をする場合、使用等をする者は、使用方法などに関する規程(第一種使用規程)を定め、これを農林水産省及び環境省に申請し、事前承認を受けることとなっている。食品としての安全性(厚生労働省が担当)、飼料としての安全性(農林水産省が担当)に関しては、それぞれの法律に基づき科学的に評価を行う。同省では、生物多様性影響に関して学識経験者から意見を聴取し、申請に係る遺伝子組換え生物等を第一種使用規程に従って使用した場合には、生物多様性影響が生ずるおそれがないと認められたという。