NEDOなど、光触媒パネル反応システムの大規模化に向けて前進
発表日:2021.08.26
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と人工光合成化学プロセス技術研究組合(略称:ARPChem、組合員:5企業・1団体)は、光触媒パネル反応システムの実証成果を発表した。NEDOは2014年度から、経済産業省の「二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発(通称:人工光合成プロジェクト)を引き継ぎ、太陽光エネルギーを利用して光触媒によって水から得られる水素(以下「ソーラー水素」)の製造などの基盤技術開発に取り組んでいる。同プロジェクトは3つの研究開発テーマからなるもので、「ソーラー水素等の製造」においては東京大学等3大学・富士フイルム(株)等3社との共同研究が並行実施されている。2019年8月から、共同研究の開発成果である100 m2規模の太陽光受光型光触媒水分解パネル反応器と水素・酸素ガス分離モジュールを連結したシステムの屋外実証を開始し、各般の試験を行った結果、生成された水素と酸素の混合気体から高純度のソーラー水素を分離・回収することに成功した(実施場所:茨城県石岡市)。また、ガス流路を適切に設計することで、混合気体を長期間安全に取り扱えることが確認された。
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