ミウラグループ、リネンサプライ工場向け節水・省エネ装置を開発
発表日:2021.10.25
三浦工業(株)とグループ会社のアイナックス稲本(株)は、リネンサプライ工場の節水を図り、CO<sub>2</sub>排出量の削減に寄与する「洗濯水リサイクルユニット」を開発した。さまざまなボイラの製造販売・メンテナンスを手がける三浦工業(株)は、ランドリー周辺機器なども取り扱っており、近年、熱・水・環境分野におけるサステナブルな事業展開を目指している。一方、アイナックス稲本(株)は、業務用の洗濯機の製作・販売・設置などを手がける企業で、石川県白山市において洗濯技術の研究開発に取り組んでいる。同ユニットは、両社のノウハウを融合し、製品化されたもの。自動逆洗機能を有するディスクフィルタを用いた洗濯水のろ過処理技術によって、リネンサプライ工場の洗濯工程から排出される繊維くず(リント)や約100 μm以上の汚濁物質を除去しつつ、通常は排水されてしまう「水のリサイクル」を実現している。また、主要な工程(本洗・すすぎ)に使用された約60℃の温排水をろ過処理し、予洗工程に戻す仕組みとなっていることから、予洗水等の加温に必要な「蒸気(熱)のリサイクル」が可能となる。1バッチ60 kgの洗濯量であれば、新水の補給量は7 L/kgから4 L/kgに削減され、8 h稼働した場合は蒸気約1 tが削減される(同社試算値)。トータルシステムのCO<sub>2</sub>排出削減量は年間50 t/年になるという(2021年11月販売開始)。
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