沖縄県、「軽石」漂着状況・被害状況等をHPに掲載
発表日:2021.11.16
沖縄県は、海底火山からの軽石の漂着状況・被害状況等をホームページに公開しており、随時更新している。令和3年8月に発生した小笠原諸島・福徳岡ノ場の海底火山噴火に由来するとみられる軽石が沖縄周辺に押し寄せており、船舶の航行、漁業、観光等に対する様々な被害が生じている。沖縄県内の軽石漂流・漂着は、石垣市や宮古島市など一部自治体を除いた33市町村に達している(11月12日時点)。既に軽石を原因とする漁船のエンジントラブルが100隻(内運行不能:16隻)が報告されており、漁船の39.9%に及ぶ1,206隻は出漁自粛をしている(11月2日時点)。また、仲田港(伊是名村)、内花港(伊是名村)、運天港上運天地区(今帰仁村)など8港湾では離島航路運航に支障が生じている。加えて、漂着している軽石について、同県衛生環境研究所が10月21日に読谷村長浜の海岸で軽石のサンプルを採取し、土壌環境基準に係る有害金属の溶出試験を行った結果、カドミウムや鉛、六価クロム等の有害金属は土壌環境基準以下となっているが、全ての軽石が同様の結果であることを示すものではなく、引き続き、分析結果の精査のための作業を進める。発生した大量の軽石は今後も県全域の広い範囲で繰り返し漂流・漂着することが予想され、同県は、早急かつ継続的な対応が必要と考えている。
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