国交省、漂流軽石の回収技術に関する取りまとめを公表
発表日:2021.11.30
国土交通省港湾局は、「漂流軽石の回収技術に関する取りまとめ」を公表した。令和3年8月に発生した海底火山「福徳岡ノ場」の噴火により、10月末には鹿児島県及び沖縄県の複数の港湾・漁港において軽石の漂流・漂着が確認されたことにより離島航路や漁船等の船舶の航行が困難となるなど、人流、物流への支障も発生している。同局は、水産庁と連携して、関係団体や研究機関の協力を得つつ、軽石が漂着した際に対処可能な技術を早急に検討するため、11月5日に「漂流軽石回収技術検討ワーキンググループ」を設置し、これまで3回にわたって議論を重ねてきた。同取りまとめは、各港湾・漁港における回収実積や国が実施した軽石回収技術の実証結果、研究機関や関係団体による検討を踏まえて、各種の回収方法や必要とする資機材、回収にあたっての留意事項等を整理したものであり、各港湾・漁港管理者が各現場環境に応じた回収方法を検討するための一助としての活用を期待している。具体策としては、漂流軽石の回収技術に関し、海上からの回収方法6件、陸上からの回収方法9件を提示。漂流軽石の回収作業に係る留意事項として、軽石の回収場所への集積、港内への軽石流入防止対策、船舶の吸水口対策、台船の曳航体制等を示している。
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